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2007年01月15日(月) 12時25分

殺処分した鶏の焼却準備始まる 宮崎・鳥インフル感染朝日新聞

 宮崎県清武町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏が大量死した問題で、同県は15日午前、殺処分した鶏を含む約1万2000羽を焼却用ポリ容器に詰める作業を始めた。夕方から宮崎市内で焼却する。同日中に鶏舎内の清浄作業も始め、16日までに防疫を完了させる方針だ。動物衛生研究所(茨城県)は、ウイルス型の詳しい分析を急いでいる。

 白い防護服に身を包んだ県職員約100人は、同日午前10時過ぎから鶏舎内で作業を始めた。医療用産廃などを入れる白いポリ容器に鶏の死体を10羽ずつ入れて密閉。移動制限区域外にある宮崎市の焼却場にトラックで運び、850度で焼く。焼却は16日夜に終わる見込みで、焼却灰は溶融炉で粒状化する。

 県庁では、この日午前9時から定例の庁議があった。坂佳代子副知事は「(21日投開票の出直し知事選で)6日後には新知事も決まる。鳥インフルエンザ問題で落ち着かない状況だが、それぞれの職務を全うしてほしい」と話した。

 県は17日にも周辺の16農場で検体を採取し、ウイルスの有無などを調べる第1次清浄性検査を行う。

http://www.asahi.com/national/update/0115/SEB200701150006.html