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2007年01月15日(月) 14時30分

三菱電機がエアコン回収値下げ、鉄・アルミ高騰で読売新聞

 電機大手の三菱電機が、消費者が家庭用エアコンを買い替える際に家電販売店を通じて支払うリサイクル料金を、現行の3675円(税込み)から525円引き下げ、3150円とすることが15日、わかった。

 4月1日から実施する。2001年4月施行の家電リサイクル法に基づき、冷凍・冷蔵庫、ブラウン管テレビ、洗濯機、エアコンの4品目のリサイクル料金は全品目で業界一律だったが、三菱電機の引き下げで横並び料金の一角が崩れる。

 エアコンの部品に使われている鉄やアルミニウムなどの価格が相場高騰で上昇しているため、三菱電機は料金引き下げで消費者に利益を還元することにした。エアコンの買い替えを促す狙いもある。

 現行のリサイクル料金(税込み)はエアコンが3675円のほか、ブラウン管テレビ2835円、洗濯機が2520円、冷凍・冷蔵庫が4830円。

 三菱電機はテレビと冷凍・冷蔵庫についてはリサイクルの収支状況が改善していないため、当面、引き下げない見通しだ。

 リサイクル料金はメーカー各社が個別に決めているものの、製品回収の仕組みを複数メーカーで協力して導入していることなどから現在は一律になっている。家電リサイクルは、小売店が回収した製品をメーカーが引き取り、部材を取り出し、業者に売却するなどして再利用されている。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070115it05.htm