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2007年01月14日(日) 22時28分

シャンプー・洗剤業界、詰め替え品の普及進む朝日新聞

 容器を再利用できる「詰め替え品」のシャンプーや洗剤を増やしてプラスチックの使用を抑える取り組みが日用品業界で広がっている。日本石鹸(せっけん)洗剤工業会のまとめでは、05年は製品出荷量が伸びてプラスチック使用量は前年比7.4%増の5万6000トンだったが、製品の重さ1トン当たりのプラスチック使用量は同2.6%減の60キロになった。調査開始の95年比では29.5%減になり、「2010年に製品1トン当たり使用量を95年比30%削減」という同会の目標は前倒しで達成できる見通しだ。

日用品の製品1トン当たりのプラスチック使用量

 まとめでは、出荷量に占める詰め替え品の割合は前年比2ポイント増の59%で、95年の約6.5倍になった。中身を濃縮して容器を小さくする「コンパクト化」も進んでいる。

 プラスチックの使用を減らせば、メーカーは原料の石油価格高騰の影響を小さくできる。ごみ減量にもつながるため、同会は「環境への意識が高まり、詰め替えの品を選ぶ消費者も増えている」とみている。

http://www.asahi.com/business/update/0114/008.html