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2007年01月14日(日) 10時50分

富士通も「家電PC」 パソコンメーカーの進出加速朝日新聞

 富士通は今月末、家庭の薄型テレビにつないで使う新タイプのパソコンを日本で発売する。テレビ画面上でネットの閲覧などを行い、同時に番組録画や動画再生ができる。いつも録画する好みの番組を自動認識して事前に知らせる機能をつけるなど、従来のテレビパソコンよりAV製品としての機能を充実させた「家電PC」。薄型テレビと動画のネット配信の普及を背景に、米アップルも家電分野への本格参入を発表しており、パソコンメーカーの家電進出が加速しそうだ。

富士通が家電見本市に展示した新パソコン。表示装置がなく、薄型テレビなどに接続して使う

 富士通はこのパソコンを11日まで米ラスベガスで開かれていた世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に参考展示した。

 米マイクロソフトが今月末発売する個人向けの新基本ソフト「ウィンドウズ・ビスタ」を搭載。ネットで高画質の動画を取り込みやすくした。上位機種は400ギガバイトのハードディスクドライブを備え、デジタル放送が48時間録画できる。

 テレビ録画機能がついたテレビパソコンは、単品の薄型テレビより画質が悪いという指摘もあった。大画面の薄型テレビが急速に普及しているため、テレビを表示装置として使えるパソコンを売ることにした。リビングで使いやすいように、テレビから離れて無線操作できるキーボードとマウスもつけた。店頭価格は上位機種が18万円程度、下位機種が9万円程度の見通し。

http://www.asahi.com/business/update/0114/002.html