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2007年01月13日(土) 19時56分

首相「北朝鮮へさらなる圧力に」 欧州歴訪の「成果」朝日新聞

 欧州歴訪中の安倍首相は13日午前(日本時間同日夜)、最後の訪問先となるパリ市内で記者会見した。首相は「国連安保理決議1718(対北朝鮮制裁決議)の実効ある処置を行う重要性、欧州連合(EU)の国々が早期に実施する重要性について訴え、理解を得た。北朝鮮に対しての大きな、さらなるプレッシャーになる」と語り、対北朝鮮包囲網形成に向けた連携強化を今回の成果にあげた。

 首相は北朝鮮問題について「大量破壊兵器の不拡散体制への脅威、拉致問題の世界への広がりという観点から世界全体で取り組むべき問題」と指摘。対中国武器禁輸解除に反対する立場を各国に説明したことにもふれ、「地域や世界の発展、平和と安定のために資するとの信念のもとに主張すべき点は主張する。『主張する外交』が展開できた」と説明した。

 また、首相は北大西洋条約機構(NATO)本部の理事会で行った演説で言及した「自衛隊の海外派遣の推進」について「国際平和協力のための一般法については世界で責任・役割を果たす観点から、国民的な議論を十分踏まえたうえで検討をしていくべき課題だ」と法整備の必要性を強調。ただ、時期については「具体的な日程はまだお答えできる段階にない」と述べるにとどめた。

http://www.asahi.com/politics/update/0113/008.html