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2007年01月13日(土) 21時13分

「拡大防止に全力」 鳥インフルで宮崎県朝日新聞

 宮崎県清武町の養鶏場で大量死した鶏が鳥インフルエンザに感染していたことが確認されたのを受けて、宮崎県庁では長友育生・農政水産部長が13日夕、記者会見した。同県はブロイラー産出額全国1位(05年、443億円)。同部長は終始硬い表情で「農家への補償や風評被害の問題など課題は山積み。だが、まずは感染の拡大防止に全力を注ぎたい」と語った。

 同県ではこの日午後6時から家畜伝染病予防法に基づき、養鶏場から半径10キロ以内にある16農場(飼養羽数約33万羽)からの鶏や卵、えさなどの移動制限を開始。付近の道路3カ所で、これらの養鶏場に出入りする飼料運搬車の消毒も始めた。

 14日午前10時からは、県職員約150人を動員し、この養鶏場に残る約8000羽の殺処分に乗り出す。バケツに鶏を入れてふたをし、二酸化炭素を注いで窒息死させ、死んだ鶏はビニールなどで密閉する。作業は夕方まで続く見込みだ。

 その後は焼却処分する意向だが、近隣住民の同意などが必要なため、焼却場は決まっていないという。

http://www.asahi.com/national/update/0113/SEB200701130015.html