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2007年01月13日(土) 00時00分

『日本いない安保理バカげている』 仏大統領 東京新聞

 【パリ=岩田仲弘】欧州四カ国など歴訪中の安倍晋三首相は十二日夜(日本時間十三日未明)、フランスのシラク大統領とパリ市内の大統領府で会談し、両首脳は、日本の常任理事国入りに向けた国連安全保障理事会の改革案作りについて日仏両国が連携することで一致した。

 首相は会談で、安保理改革について「フランスをはじめ、主要国の考えを聞きながら、柔軟に具体案を検討したい」と表明。これに対し、大統領は日本の常任理事国入りへの支持を重ねて表明した上で、「日本のいない安保理はバカげている。改革案について話し合いたい」と、改革案の作成に協力する考えを示した。

 また首相は、北朝鮮の核開発問題について「北朝鮮が核放棄に向けて具体的な行動を示すことが重要だ。そのためには国際的圧力が必要で、各国は具体的な(制裁)措置を実施することが重要だ」と、北朝鮮への圧力を強めるよう要請。

 大統領は「まったく、同じ考えだ。問題解決には、中国が果たす役割が大きい。拉致問題については日本の思いと怒りを共有する」と述べた。欧州連合(EU)の中国に対する武器輸出禁止措置の解除方針について、首相は「東アジアの安全保障環境に影響を及ぼしうる懸念があり、反対だ」と禁輸措置の継続を求めた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070113/eve_____kok_____001.shtml