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2007年01月12日(金) 00時00分

死亡事故の温風器、捨てられ拾われ譲られて…立件困難にZAKZAK

 北海道苫小牧市のアパートで昨年12月、7人が一酸化炭素(CO)中毒死した事故で、不完全燃焼を起こした石油温風機は拾ってきた廃棄物だったことが12日、苫小牧署の調べで分かった。業務上過失致死傷容疑でメーカーや使用者を立件するのは困難になった。

 調べによると、温風機は死亡した女性の親類が拾い、譲ったとみられ、入手経路の裏付けを急いでいる。

 石油温風機はトヨトミ(本社・名古屋市)が1982年から83年にかけて製造した「LCR—3」。不完全燃焼防止装置がなくCO中毒事故が相次いだため、自主回収を進め、約91%に当たる約1万9000台を回収済みだった。

 苫小牧署の調べでは、事故を起こした温風機は発見時、スイッチが入ったまま火が消えており、燃料は空だった。吸気フィルターにほこりがたまっており、不完全燃焼を起こしたとみられる。

ZAKZAK 2007/01/12

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011232.html