長崎県佐々町の男性（５５）が県知事と同町長を相手に損害賠償を求めた２件の訴訟で、長崎地裁が第１回口頭弁論の期日を知らせる呼び出し状を男性に送達していなかったことが、１２日分かった。
男性によると、呼び出し状は被告側には送達されており、長崎地裁は指摘を受けた１１日に「失念しており、ご迷惑をおかけしました」と謝罪文を送付してきたという。同地裁はミスを認め「詳しい事実関係を確認中」としている。
男性は昨年１１月、県が違法広告物を除去するために使った約３５０万円や、町長が県立清峰高校野球部の後援会に寄付した８００万円について、公金の違法支出として提訴していた。男性は「送達忘れは言語道断。責任者は真剣に謝罪をしてほしい」と話している。
ZAKZAK 2007/01/12