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2007年01月12日(金) 00時00分

“いじめ恐喝”19歳から40回計7700万円ZAKZAK

 和歌山東署は11日までに、和歌山市の男性介護士(19)から約4100万円を脅し取った恐喝や詐欺の疑いで和歌山市の無職の男(23)と16—19歳の高校生ら男女計10人を逮捕した。大筋で容疑を認めているという。

 うち3人は男性に高校時代から暴力を振るうなどした同級生や下級生。男性は通信制の高校3年生だった2005年11月から約40回金を要求され、被害は計約7700万円に上るという。男性は「払わないとまた暴力を受けると思った」と話し、同署はいじめが高じた恐喝とみて調べている。

 調べによると、男らは、女子高生が送ったメールに返信した男性を「他人の女に手を出した。金を払わないと追い込みに行く」と脅すなどし、06年1月から8月ごろ、計約4100万円を恐喝、約100万円をだまし取った疑い。

 男性は会社経営の家族が自宅で保管する現金を持ち出し、一度に約700万円を渡したこともあったという。

 男らは遊び仲間。数人で男性から金を脅し取って旅行に行ったり、車や高級ブランドのバッグまで購入していた。

 男性は「高1のときからいじめられた」と話しているという。家族はいじめに気付かなかったが、多額の金がなくなったのが分かり男性を問い詰め、恐喝が判明した。

 男性は週に数回登校。副校長は「明るく友達も多かったので驚いている。いじめなどは把握していない」と話した。

 グループはほかに女子高生4人と無職男(22)が加わった疑いがあり、同署が調べている。

ZAKZAK 2007/01/12

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