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2007年01月12日(金) 00時00分

「金蛇精」で知られる老舗、1億8千万円所得隠し指摘ZAKZAK

 強壮剤「金蛇精」などの製造販売元として知られる神戸市西区の老舗漢方薬メーカー「摩耶堂製薬」が、架空の不動産取引で損失が出たように装うなどしたとして、2004年12月期までの3年間に計約1億8000万円の所得隠しを大阪国税局から指摘されていたことが11日、分かった。

 追徴税額は重加算税を含め約7000万円に上るとみられ、摩耶堂製薬は既に修正申告したという。

 関係者によると、摩耶堂製薬は同族の関連会社との間で、実際には行っていない土地、建物の架空取引を繰り返し、赤字が出たように装って売却損を計上。所得を意図的に圧縮していたとみられる。

 信用調査会社の帝国データバンクや摩耶堂製薬のホームページによると、同社は1935年創立。漢方薬メーカー業界では有数の老舗として知られ、金蛇精のほか糖尿病薬や感冒薬など100種類以上の商品を全国の薬品販売店などに販売しているという。年間売上高は24億円(05年12月期)で、資本金は7200万円。

 摩耶堂製薬は「経理処理に関して国税当局と見解が異なる部分があったが、当局の指摘を受け入れ修正申告し、納付を済ませた」としている。

ZAKZAK 2007/01/12

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011209.html