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2007年01月12日(金) 00時00分

シャッター事故 学校側の落ち度問う朝日新聞

 五泉市の市立村松小学校で昨年6月、1年生の男児が防火シャッターに挟まれ、一時重体となった事故は、煙検知器の点検作業をしていた業者に加え、学校側の安全管理の落ち度も問われることになった。

 11日、業務上過失傷害の疑いで五泉署が書類送検したのは、同市の防火設備点検業者の社長(60)と担当社員(41)、同小学校長(54)と教頭(47)の計4人。
 調べでは、点検業者は昨年6月7日、点検の際にシャッターが自動的に閉まるのを防ぐ「作動試験スイッチ」を押すなど正しい検査方法を理解しないまま作業を行った疑い。学校側も児童が残っている時間帯に業者に作業をさせたうえ、児童に注意を促すなどの安全管理を怠っていた疑いが持たれている。

 事故発生は放課後。当時、児童ら20人が講堂で遊んでいたが、突然、入り口付近のシャッターが下がり始め、驚いた児童たちに続いてくぐり抜けようとした男児のランドセルが引っかかり、床との間に首を挟まれた。

 男児は事故の翌日に意識を回復し、7月下旬から学校に復帰。学校側は事故を受け、シャッターに人が触れると停止するセンサー付きのものに変えたという。五泉市教育委員会は「大変遺憾。再発防止に努めていく」とコメントしている。

http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000701120005