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2007年01月12日(金) 01時02分

19歳から7700万円、男女10人を恐喝容疑で逮捕読売新聞

 和歌山市内の介護士男性(19)から約4200万円を脅し取るなどしたとして、和歌山東署は11日、和歌山市六十谷(むそた)、無職東脩平被告(23)(恐喝罪で公判中)ら、高校生を含む男女10人を恐喝などの疑いで逮捕したと発表した。

 女子高校生4人と無職男(22)の計5人も関与していたとみて、同容疑で書類送検する方針。

 介護士が脅し取られた金は、同居している元会社経営の祖父が老後の蓄えとして自宅に保管していたもので、被害総額は約7700万円にのぼるとみられる。

 調べでは、東被告らは逮捕されたうちの無職少年(19)が、高校の同級生だった2005年夏からいじめていた介護士の自宅に金があることを知り、恐喝を計画。昨年8月、介護士と携帯電話でメールのやり取りをした後、背後に暴力団がいるように装って脅し、700万円を取るなど、昨年1月から同8月まで10回にわたり、計約4200万円を脅し取るなどした疑い。

 少年らは仲間に介護士のメールアドレスを教え、複数のグループに分かれてメールなどで恐喝し、介護士はその度に、祖父が自宅金庫に保管していた金を持ち出していた。「いじめが怖かったので金を払った」と話しているという。昨年9月、金庫が空になっていることに祖父が気付き、家族が同署に届けた。

 東被告らは金を乗用車(約250万円)購入や、沖縄や九州への旅行など遊興費に使用していた。「金が簡単に手に入ったので続けた」などと供述しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070111i212.htm