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2007年01月12日(金) 14時24分

借金取り立て苦の心中、ヤミ金元従業員4人に実刑読売新聞

 大阪府八尾市で2003年6月、ヤミ金融業者の取り立てを苦に夫婦ら3人が心中した事件で、恐喝と出資法違反の罪に問われたヤミ金融「友&愛」元従業員の元(はじめ)健作被告(25)ら4人の判決公判が12日、大阪地裁であった。

 宮崎英一裁判長は「昼夜を問わず激しい口調で取り立て、精神的に追い込むなど、犯行は卑劣で冷酷」と、元被告と、元従業員の南勇介(26)、長(おさ)剛志(24)の両被告の3人に懲役4年、罰金50万円(いずれも求刑・懲役5年、罰金50万円)、当時19歳だった元従業員の男(23)に懲役3年、罰金30万円(求刑・懲役4年、罰金30万円)を言い渡した。

 判決などによると、03年4月、八尾市の清掃作業員(当時61歳)の妻(同69歳)が約3万円の融資を受け、約10万円を返済したが、完済とされなかった。元被告らはその後、電話で「そこに住まれへんようにしてしまうぞ」などと夫婦を脅し、約15万円を振り込ませた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070112it02.htm?from=top