記事登録
2007年01月11日(木) 00時00分

グーグル、「Google Earth」で高画質3Dモデルを表示可能に読売新聞

 Googleが提供する地図アプリケーションの最新版では、高品質3Dコンテンツの作成と共有が可能になった。 「Google Earth 4」では、特定のレイヤを有効にすると、有名な建築物や地域がテキスチャ付きの3Dレンダリングで表示されるようになった。

 Googleは米国時間1月8日に声明を出し、「地球全体を実物そっくりに3Dモデル化する作業がまた一歩前進したに過ぎない」と述べている。

 同社は、有名な場所の高画質3Dレンダリングを独自に登録している。だがその一方で、地球全体をモデル化する作業についてはまだ完了していない。最新版の「Google SketchUp」はこの作業を加速するため、ユーザーが建物の高画質3DレンダリングをKMLやKMZファイルで作成し、Google Earthにオーバーレイ表示して共有できるようにしている。Keyhole Markup Language(KML)ファイルは、Google EarthとGoogle Mapsの機能をモデリングして保存するためのXMLファイル(KMZはその圧縮バージョン)。

 この新しい高画質3DアーキテクチャのレポジトリとなるのがGoogleの「3D Warehouse」。ユーザーは、Google Earth 4をダウンロードしなくても、Google 3D Warehouseを検索すればこれらの仮想建築物を見ることができる。これらのモデルは、構築に必要なポリゴン数ベースの難易度で分類されている。ユーザーがモデルをランキングおよび評価することもできる。

 Google Earthのデータ層はチェックボックスで表示/非表示を切り替えることができ、ユーザーは3D構造すべて、3D Warehouseの建築物、あるいは「Best of 3D Wharehouse」から選んで表示させることができる。

 モデル作成者の支援を強化するため、これまでGoogle SketchUpの一部として提供されてきたGoogleのポリゴン作成ツールでは、既存のGoogle Earthイメージを出発点に、そこからモデルを作成できるようになった。

 現在までのところ、有名建築物の多くはまだ未登録だ。たとえば、ニューヨークのグランドセントラル駅が高画質3Dレンダリングとなっているのに対し、メトライフタワーの方はグレーの立方体のままだ。パリのルーブル美術館も、論争を呼んだI. M. Pei設計のガラスのピラミッドはレンダリングされているが、ほかは衛星写真が流用されている。(CNET Japan)

関連記事

グーグル、NASAと提携--月面版Google Earthなどを開発へ - 2006/12/19 10:31:01 グーグル、Google Earth日本語版を提供開始 - 2006/09/14 16:01:02 Google Earthにゴジラ現る!--グーグル、3Dギャラリーネットワークリンクの日本語版公開 - 2006/11/02 14:39:02 地球上の情報をリアルタイムに連携--開発者が目指す「Google Earth」の未来像 - 2006/10/16 08:00:00

http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20070111nt0b.htm