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2007年01月11日(木) 00時00分

「ウィニー」でネット上に情報流出 三重中央医療センター 東京新聞

 津市の国立病院機構・三重中央医療センターは十日、医療用麻薬を投与前に破損した場合などに県に提出する麻薬事故届と、同センター薬剤課の職員名簿がインターネット上に流出したことを明らかにした。患者の個人情報は含まれていないが、ほかにも流出した内部情報があるとみて、調査している。

 同センターの内部調査に対し、副薬剤課長が二〇〇四年に自宅で仕事をするため内部情報を自宅のパソコンに保存したと認めているという。このパソコンにファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」が入っており、ウイルスに感染し、流出したらしい。

 同センターでは今回流出が判明したような業務上の内部情報は、カルテやエックス線写真のフィルムなど患者の病歴に関する情報と異なり、個人情報保護法が施行される〇五年までは病院外への持ち出しを禁止する明確な規定がなかったという。同センターは「病院の業務は病院内でやるのが大前提。法律施行前とはいえ、申し訳ない」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20070111/lcl_____mie_____003.shtml