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2007年01月11日(木) 00時00分

刑法犯が4年連続減少 治安回復傾向くっきり 東京新聞

 全国の警察が昨年一年間に認知した刑法犯は約二百五万一千件で、一昨年より9・6%減ったことが、警察庁のまとめで分かった。四年連続の減少で、戦後最悪だった二〇〇二年と比べると七割の水準まで下がり、治安の回復傾向が浮き彫りになっている。

 検挙率は、一昨年より2・6ポイント上昇して31・2%となり、七年ぶりに30%台を回復した。

 認知件数の内訳をみると、殺人や強盗などの凶悪犯は約一万件で、前年比10・9%の減少。窃盗犯は11・0%、詐欺などの知能犯も13・5%、それぞれ減った。

 全体の四分の三を占める窃盗犯の中でも減少率が目立ったのはひったくり(16・2%減)、車上狙い(19・8%減)、自動販売機狙い(36・5%減)−などだった。

 刑法犯の認知件数は一九九六年から七年連続で戦後最多を更新し続け、〇二年には約二百八十五万四千件を記録。検挙率は一九九六年は40・6%あったが、〇一年に19・8%まで落ち込んだ。

 警察庁は「警察の街頭犯罪対策などのほか、ボランティア団体などさまざまな立場で治安回復に向けて取り組んだ成果が出ている」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070111/mng_____sya_____005.shtml