記事登録
2007年01月11日(木) 00時00分

絵画レンタル 複数の会社名使い勧誘 東京新聞

 指定暴力団山口組後藤組系組幹部らの絵画レンタル詐欺事件で、逮捕された佐藤幸雄容疑者(50)らは、勧誘員に複数の絵画販売会社やレンタル請負会社の名前を使わせ、組織的に詐欺を繰り返していた疑いのあることが十日、警視庁組織犯罪対策四課などの調べで分かった。同課は同日、主犯格とされる佐藤容疑者が所属していた同組系良知(らち)組本部(静岡県吉田町)など約十カ所を家宅捜索した。

 調べでは、佐藤容疑者は絵画販売会社「アートクラシックス」(東京都新宿区)の実質的な経営者としてグループ全体を指揮。同社管理部長で、別の絵画販売会社の代表取締役の萩原孝彦容疑者(39)が販売や勧誘活動を統括していた。

 実際の勧誘では、販売・勧誘の責任者だった大橋剛容疑者(41)の指示で、十数人の女性勧誘員らが、言葉巧みに顧客にローンで絵画を買わせ、それをホテルなどに貸し出す内容のレンタル契約を結ばせた。この際、勧誘員は複数の会社名を使って勧誘していた可能性が高いという。同課は勧誘員を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで書類送検する方針。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070111/mng_____sya_____008.shtml