記事登録
2007年01月11日(木) 13時23分

短大生殺害「殴打後に口論、首絞める」…弁護士明かす読売新聞

 東京都渋谷区の歯科医師武藤衛さん(62)宅で、長女の短大生・亜澄(あずみ)さん(20)の切断された遺体が見つかった事件で、二男で兄の予備校生・勇貴容疑者(21)(死体遺棄容疑で逮捕)の弁護士が11日、会見し、勇貴容疑者が亜澄さんの頭を木刀で殴った後、言い争っている途中、亜澄さんの肩にかけてあったタオルで首を絞めたと供述していることを明らかにした。

 亜澄さんを殺害したことについては「(予備校の受験合宿から帰る今月11日に)両親に打ち明けようと思っていた」と話しているという。

 弁護士によると、勇貴容疑者は昨年12月30日午後、亜澄さんと生活態度などを巡って口論になり、頭を木刀で殴った後、3階の亜澄さんの部屋の前で言い争いになった。

 その途中、亜澄さんが頭から血を流しながら「寒い」と訴えるので肩にタオルをかけて気遣ったが、言い争いは約1時間続いた。勇貴容疑者が、亜澄さんが数日前に母親と激しく口論していたことをとがめたところ、「勇くんは夢がないね」などと言い返され、逆上して亜澄さんの肩のタオルで首を絞めたという。

 勇貴容疑者は現在、「肩にかけたタオルで(亜澄さんの)頭の血を止めてあげる夢を見た」「救急車を呼んであげることもできたのに」と話し、両親と長兄(23)には、「迷惑をかけた。悔やんでも悔やみきれない」などと反省の弁も述べているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070111it03.htm