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2007年01月11日(木) 23時41分

iPod機能つき携帯電話発売へ アップル朝日新聞

 米アップルコンピュータは9日、携帯電話端末事業に新規参入すると発表した。携帯音楽プレーヤー「iPod」の機能を搭載した携帯電話を6月から米国内で売り出す。パソコン内の画像データを無線受信してテレビに映す「アップルTV」も2月に発売する。家電分野への本格進出に伴い社名も「アップル」に変更し、インターネット関連の総合企業を目指す方針だ。

 携帯電話の名称は「iPhone(アイフォン)」で、iPodとカメラ機能をつけネットにも接続できる。ボタンではなく、3.5インチの画面上で電話番号などを入力するタッチパネル方式を採用。欧州では07年後半、アジアでは08年に発売するが、日本での具体的な時期は未定だ。

 先行販売する米国では、提携先の携帯電話大手シンギュラー・ワイヤレスの通話網を使う。端末は容量4ギガバイトの機種が499ドル(約6万円)、8ギガバイトが599ドル(約7万1000円)。

 一方、アップルTVは、映画配信サービスを始めた昨年9月に構想を発表していた新端末(当時の開発コード名は「iTV」)で、ネット経由でパソコンに取り込んだ映画などの画像データを無線LANで受信し、40ギガバイトのハードディスクドライブに保存。いつでも見られるようにする。画像なら50時間分、写真なら2万5000枚、音楽なら9000曲記録できる。

 2月から全世界で順次発売する。価格は299ドル(日本では3万6800円)。発売に合わせて映画配信サービスを拡充し、従来のウォルト・ディズニーに加えパラマウント・ピクチャーズからも映画の提供を受ける。

 今回発表した新製品はいずれも、アップルと競合する米マイクロソフト製のコンピューターソフト「ウィンドウズ」でも利用できる。家電事業への本格進出は、アップルが運営する音楽や映画の配信サービスの利用を増やす狙いがある。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000701110005