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2007年01月11日(木) 23時38分

圏外だったときのメールはどうなるの?朝日新聞

圏外に居たときのメールは一定時間(回数)、再送信されるが、ケータイから「新着メール問合せ」や「問合せ」などで確認することもできる

 いつでもどこでもメッセージのやり取りができるメールは、とても便利なコミュニケーションツールです。しかし、相手が圏外だったときはどうなるのでしょうか? 今回は電波が届かなかったときのメールについて、解説しましょう。

 私たちが利用できるコミュニケーション手段のうち、メールは相手の状況に関わらず、メッセージをやり取りできるという特徴があります。電話は相手が応対できる状況でなければ、通話ができませんが、メールなら、相手が読みたいと思ったときに読めるため、仕事中でも移動中でもメッセージを送ることができます。

 なかでもケータイのメールは、メッセージを送信すれば、基本的にはすぐに相手に届くというメリットがあります。パソコンでは相手がパソコンのメールソフトで受信操作をしなければ、相手にメールは届きませんが、ケータイのメールは基本的に相手のケータイに直接、届きます。友だちにメールを送るや否や、それを見て、電話がかかってくるといったことも少なくありません。ただ、そんな便利なケータイのメールも電波が届いていなければ、相手にはメッセージが届きません。では、相手のケータイが圏外に居たり、電源を切っているとき、メールはどうなるのでしょうか。

 現在、各社が提供しているケータイのメールサービスでは、受信者のケータイに電波が届かなかったとき、一時的に各携帯電話事業者メールサーバー(メールを蓄えておく場所)でメールを預かり、くり返し送信するしくみになっています。メールサーバーが再送信をしたとき、受信者が電波の届く範囲に移動したり、ケータイに電源を入れれば、メールは相手のケータイに届くというわけです。

 メールを再送信するしくみは、事業者によって違います。NTTドコモのiモードは最大3回まで、再送信をします。auのEZwebは72時間、再送信を続け、それでも届かないときは30日間、メールサーバーにメッセージが保存しておきます。ソフトバンクのメールも72時間、再送信をしていますが、現在はネットワークの混雑状況により、再送信の期間を暫定的に短縮している地域があるとアナウンスしています。

 再送信のしくみがあるため、通常は電波の届く範囲に戻ると、すぐにメールが届きますが、タイミングによっては受信できないこともあります。そのようなときは、自分宛てにメールが届いているかどうかをケータイから確認することができます。操作方法は機種によって違いますが、NTTドコモのケータイでは[メール]メニューで[問合せ]や[iモード問合せ]、あるいは[iモード]メニューで[iモード問合せ]、auのケータイでは[Eメールメニュー]で[新着メール問合せ]を実行します。ソフトバンクのケータイは機種ごとに違いますが、最新機種では[メール]メニューの[新着メール受信]などで受信することが可能です。自分が使っている機種の操作方法を一度、確認しておくと便利でしょう。

 パソコンのメールなどに比べ、ケータイのメールはすぐにメッセージをやり取りできますが、メールを送るときは「相手が圏外のときは再送信になる」ということを少し意識することが大切です。便利なコミュニケーションツールだからこそ、きちんと特徴を知って、上手に使いこなしたいところです。

http://www.asahi.com/digital/column01/TKY200701090304.html