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2007年01月11日(木) 23時19分

別の1億円横領容疑で再逮捕 相続財産着服容疑の弁護士朝日新聞

 大阪弁護士会所属の弁護士富田康正容疑者(57)=業務上横領罪で起訴=が顧客から管理を任された相続財産約5900万円を着服したとされる事件で、大阪地検特捜部は11日、富田容疑者が別の顧客から預かった約1億円を着服していたとして業務上横領容疑で再逮捕した。富田容疑者は他の顧客の金の着服についても認めており、特捜部は着服総額が数億円に上るとみて裏付けを進めている。

 調べでは、富田容疑者は02年12月と昨年1月、交通事故で家族を亡くした奈良県内の男性と大阪府内の男性に対して損害保険会社からそれぞれ支払われた損害賠償保険金約7000万円と約3000万円を預かり保管中、2人に無断で着服した疑い。

 特捜部は、富田容疑者が医療機器販売業の月岡靖憲容疑者(53)=恐喝容疑で逮捕=に支払う金を工面するため、預かり金の着服を繰り返したとみている。

http://www.asahi.com/national/update/0111/OSK200701110086.html