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2007年01月11日(木) 21時58分

QR入り名刺 地検全職員読売新聞

地検が裁判員制度PRのために作成した名刺
 裁判員制度への理解を深めてもらおうと、地検は全国で初めて携帯電話用ホームページ(HP)を開設、カメラ付き携帯電話で情報を読み取れる「QRコード」入りの名刺を作成した。自分と「制度」を紹介できる“一石二鳥”で、地検は「奈良公園の鹿のように身近な制度になれば」と意気込んでいる。

 地検によると、HPは昨年8月に開設。その中で、裁判員制度の仕組みなどを紹介し、ほかに検事が学校や企業で制度を説明する出張講座などの希望者も募集している。

 地検は昨年11月下旬、全職員112人に、鹿のキャラクター「なっち」とQRコードを印刷した名刺を10枚ずつ配布。受け取った相手にも好評なようで、パソコンで手作りのため、どんどん増刷する職員も。また、同様のシールも用意し、ポスターやチラシなどに張り、制度をPRしている。

 西浦久子・次席検事は「携帯電話を多用する若い世代がターゲット。気軽にアクセスしてほしい」と話している。

 アドレスは、http://www4.kcn.ne.jp/〜kensatsu/i_mode/i_narachiken.html

 <QRコード>1994年にデンソーが開発した2次元コードの一種で、名称は素早い反応を意味する「クイック・レスポンス(Quick Response)」に由来。バーコードと違い、縦と横の両方向でバーコードの数十〜数百倍の情報が書き込め、自動車部品の生産現場で使われていた。カメラ付き携帯電話で撮影すると、このコードを読み取れる機種が登場。インターネットのアドレスなどを記録した広告物も生まれ、用途が広がっている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news001.htm