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2007年01月11日(木) 21時00分

2570件のローン残高を過大計上 三菱東京UFJ銀行朝日新聞

 三菱東京UFJ銀行は11日、同行のカードローンの一部利用者の借入残高について、誤って過大に計上して「全国銀行個人信用情報センター」に報告していたと発表した。同行が信用情報センターに報告するコンピュータープログラムに不具合があったため。過大計上した件数は2570件で、誤差額は最大200万円という。

 三菱東京UFJは被害を与えた利用者に謝罪し、実際よりも過大な借入残高情報によって融資が断られたケースがないかどうかも調べている。

 全国銀行個人信用情報センターは全国銀行協会が運営し、各金融機関の顧客の借り入れ情報を蓄積している。昨年10月に同センターのシステムが更新されたのに合わせ、三菱東京UFJも新たなプログラムにしたところ、同年10月時点の借入残高が、同年11月から今年1月初旬まで誤って過大に計上されていた。

 11月末に別の銀行から「プログラムに誤りがあるのではないか」との指摘を受けたにもかかわらず、見過ごされた。12月末に顧客の1人から、「自分の残高が実際より高い」と指摘されて、誤登録に気付いたという。

http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY200701110354.html