記事登録
2007年01月11日(木) 20時44分

加藤氏の実家放火、被告が罪状認める読売新聞

 山形県鶴岡市の加藤紘一・元自民党幹事長の実家などが放火された事件で、現住建造物等放火罪などに問われた右翼団体構成員・堀米正広被告(65)(東京都文京区)に対する初公判が11日、山形地裁(金子武志裁判長)であり、堀米被告は起訴事実を認めた。

 一方、弁護側は「捜査に違法性があった」などとして公訴棄却を求めた。

 起訴状などによると、堀米被告は2006年8月15日夕、加藤氏の実家1階寝室にガソリンをまいて火をつけ、実家や隣接の事務所を全焼させた。

 検察側の冒頭陳述によると、堀米被告は借金や持病で希望をなくし、華々しい行動で存在意義を示してから自殺しようと思い、財界要人を襲撃しようと考えた。その後、月刊誌に掲載された加藤氏の対談記事を見て加藤氏を狙うことにし、本人に近付くことは困難と考えて実家の放火に及んだ。記事は日中関係や靖国神社問題などをテーマにしたものだった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070111ic21.htm