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2007年01月11日(木) 00時00分

デジカメ、ビデオカメラの高画素化が進む読売新聞


電源を入れたらすぐに起動する「クイックスタート」機能も付属する「DC50」

 デジタルカメラと家庭用ビデオカメラは日本メーカーの独壇場だ。今回のCESでは、撮影画素数をより高めた新製品がお目見えした。

 キヤノンがCESに出展したビデオカメラの新製品の中で、撮影画素数が500万のDVDドライブ内蔵ビデオカメラ「DC50」が最上位機種だ。現行最上位モデル「DC40」の400万画素を上回り、DVDドライブ内蔵のビデオカメラとしては最高の画素数だ。静止画も撮影でき、内蔵のミニSDカードに保存する。

 画素数を高めるとともに、同社が独自開発した画像処理チップ「DIGICDV II」を搭載し、画質も向上させた。価格は799ドル(約9万5000円)。北米で先行販売する。日本での販売時期は未定。キヤノンによると、アメリカ市場では撮影した映像をそのままDVDプレーヤーで鑑賞できる、DVDドライブ内蔵ビデオカメラ(DVDカム)の販売が伸びているという。


ハイビジョン(HD)撮影できるデジタルカメラとしては、「VPC-HD2」の699ドルは、アメリカではかなり割安だ

 三洋電機が展示したのは、SDカードメモリーに動画、静止画を保存するデジタルカメラXacti(ザクティ)シリーズの新製品「VPC-HD2」。現行の「DMX-HD1A」の後継機種にあたり、撮影画素数を510万画素から710万画素に引き上げた。同社によると、500万画素だった普及機の画素数が、700万画素帯に移っているのに対応したモデルチェンジ。また、映像・音声データをデジタルデータの転送できるHDMI端子を新たに設けた。このため、撮影したハイビジョン(HD)画質の動画を、HD対応テレビで再生ができるようになる。価格は699ドル(約8万3000円)。アメリカ、日本ともに4月ごろに発売予定。


「EX-V7」は動く被写体に常にピントを合わせる自動追尾AF機能も搭載している

 カシオ計算機は、薄型デジカメ「EXILIM(エクシリム)」の新シリーズとなる「EXILIM Hi-ZOOM(エクシリム・ハイ・ズーム)」シリーズの新製品「EX-V7」を出品した。コンパクトタイプながら、高画素・高倍率なのが特徴。コンパクト型の光学ズーム倍率は、3〜4倍が主流の中、7倍(38〜266mm)もあり、運動会でも十分に子供の表情を狙えるほどの高倍率。本体にレンズを埋め込むインナープリズム方式をカシオ製デジカメで初めて採用し、厚さを25.5ミリに押さえた。(YOMIURI PC 林宗治)

http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20070111nt09.htm