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2007年01月10日(水) 14時01分

横領容疑の弁護士を恐喝した容疑で男を逮捕 大阪地検朝日新聞

 大阪弁護士会所属の弁護士富田康正容疑者(57)=兵庫県宝塚市=が顧客の相続財産約5900万円を着服したとされる事件で、大阪地検特捜部は10日、富田容疑者から現金約1600万円を脅し取ったとして、医療機器販売業を営む月岡靖憲容疑者(53)=同県西宮市=を恐喝容疑で逮捕した。

 調べでは、月岡容疑者は昨年9〜12月、大阪市北区にある富田容疑者の事務所で、富田容疑者の腰や頭を殴るなどして金を要求し、13回にわたって計1620万円を脅し取った疑い。月岡容疑者は暴行したことは認めているが、恐喝容疑については「貸した金を返してもらっただけだ」と否認しているという。

 富田容疑者は05年1〜2月、顧客から管理を委託された相続財産約5900万円を銀行口座から勝手に引き出すなどして着服したとして、先月20日に業務上横領容疑で逮捕された。調べに対し、「89年ごろに民事訴訟の依頼人として知り合った月岡容疑者とトラブルになって金を要求され、他の顧客から預かった金を着服した。月岡容疑者には91年ごろ以降、数億円渡した」と供述しているという。

http://www.asahi.com/national/update/0110/OSK200701100040.html