記事登録
2007年01月10日(水) 09時29分

繁殖業者の犬で「ブルセラ症」が集団発症 大阪朝日新聞

 大阪府和泉市内の繁殖業者が飼育していた犬が、流産や死産を繰り返す「ブルセラ症」に集団感染していたことがわかった。府は11日に実態調査に乗り出す方針。

 府によると、業者は犬約260匹を民家で飼育していた。昨年末、府は「虐待の可能性がある」との通報を受けて立ち入り検査。虐待は確認されなかったが、業者側は19匹がブルセラ症に感染していると申告したという。今年に入って業者は経営難から犬の所有権を放棄し、動物保護団体などが世話を続けている。

 ブルセラ症は日本での報告例こそ少ないが、世界的には家畜を中心に広く知られている。人にも感染し、発熱や疲労などの症状が出るが、犬から人への感染はまれという。

http://www.asahi.com/national/update/0110/OSK200701090108.html