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2007年01月09日(火) 00時00分

地図付きでご案内読売新聞


手書きの地図からでもきれいに仕上がる

 自宅や事務所の転居先、宴会場などの案内図を簡単に作れてしまうのが「地図くりえーたー2」(ライラックシステム社)。道路や鉄道などの交通網を描いたら、信号機やビル、店舗などを300種類以上の記号部品から選んで配置し、最後に文字を加えたら完成だ。(藤田勝)

STEP1  交通網は2点クリック

 ソフトを起動すると、マス目付きの画面と基本操作ボタンが表れる。最初の作業は、交通網や河川などの配置だ。例えば、操作ボタンの中の鉄道マークを選び、画面上で2点をクリックすると、その間に線路が引ける。道路や川も同じ要領だ。

 どれも太さは5段階に変えられる。画面左の操作ボタンには、直線のほか、ジグザグ、なめらか曲線、カーブの4種類があるので、最も適当なものを選べばいい。

 見栄えをよくするためには「プロパティ」を活用しよう。色を自由に選べるだけでなく、道路ならセンターラインを引いたり、2車線道路にするといったきめ細かなデザインもできる。

STEP2  目印や説明文も自在に

 次は、地図上に建物や標識、文章などを置く。操作ボタンにあるビル型の記号をクリックすると、標識、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなど300種類以上の部品(記号)が表示されるので、必要なものを選んで適切に配置する。

 画面右側のツールバーを使うと、部品の拡大縮小や回転も自由自在だ。

 地図に文章を入れる場合は、操作ボタンの「A」の文字をクリックした後、書き込みたい場所をマウス操作で指定すると、入力画面が表れる。そこに文章を書いたら、すぐ下の「フォントの設定」ボタンをクリックして、文字の大きさや書体、色などを選び、「OK」をクリックすると、文章が入る。

STEP3  手書き下絵はスキャン

 いきなりパソコン上で描き始めるのでなく、手書きの大まかな下絵をスキャナーで取り込み、きれいな図に仕上げる方法もある。

 まず、スキャナーで取り込んだ下絵をソフトで開く。表示された画像には、何枚かの画像を「レイヤー(層)」として、さらに重ねることができ、各レイヤーは、下の画像が透けるようにも表示できる。この機能を利用して、下絵をなぞって直線や曲線などを配置すれば、地図ができあがる。

 そのほか、縮尺が正確な地図を作る機能を使って、出発点から目的地までの距離や、徒歩や車を利用した場合の所要時間を計算することも可能だ。

記号は使いすぎ注意 いくらでも修正は利くので、気楽な気持ちで作業にとりかかろう。 正確に描くには、曲線機能が有効。 よけいな記号を置きすぎて、見にくくならないように注意しよう。

記者の感想

 手作りのきれいな案内図を見ると、とても心がこもった印象を受ける。とは言え、いかにも手間がかかりそうで、自分もやろうとは思わなかった。でも、このソフトなら人にも自慢できる案内図が作れそうだ。

イラストは300種以上

地図くりえーたー2
 マウス操作だけで、わかりやすい案内図を作れる。道路や鉄道は、始点と終点をマウスでクリックするだけ。建物や信号機など300種以上のイラストが用意され、パズルのように張り付けていく。デジカメ画像も取り込め、正確な縮尺図面も描ける。印刷する紙と同じイメージで作成でき、刷り出しも簡単。 ライラックシステム 標準価格6090円。

yahoo!地図情報
 yahoo!地図情報の地図を無料で相手に送れる。場所を検索した後、地図画面の左側にある「便利な機能」欄を利用すれば、パソコンのメールや携帯電話にスムーズに送れる。URLは、http://map.yahoo.co.jp/

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070109nt02.htm