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2007年01月07日(日) 00時00分

廃線高架下アート空間に読売新聞

横浜・旧東横線跡地1キロ

市民参加のアートで生まれかわる壁面
 横浜市は、旧東急東横線・桜木町—高島町駅間高架下の壁面に絵を描くイベント「桜木町ON THE WALL」の参加者を12日まで、募集している。

 長さ約1キロの壁面を、高さ4メートル、幅5メートルをキャンバス1面に見立て、164面分を募集する。応募は1人1面でグループなら4面まで。制作期間は2月3日〜3月4日。

 両駅間は2004年、地下鉄みなとみらい線の開通に伴って廃線となった。市は跡地を遊歩道にする方針で、市民らの力を借り、壁面を一大アート空間にしたい考えだ。補修工事は来年度からのため、今回描く絵は数か月で消されてしまうが、「実験的なイベント」として壁画の管理方法や制作ルールなどを定める参考にする。

 参加希望者は、事前説明会へ出席する必要がある。あくまで横浜市の文化、芸術の発展が目的のため、原則として、テーマが政治的だったり、宗教的、性的、暴力的なものは「採用できない」としている。制作費は自己負担。

 両駅間の壁面ではスプレー塗料などの落書きが横行しており、市は廃線直後の04年にも、約150メートルにわたってプロのアーティストらに壁画を描いてもらったが、再び落書きが目立っていた。

 応募多数の場合は抽選。申し込みは、ホームページhttp://sotw.komposition.org

 問い合わせは、NPO法人・KOMPOSITION(03・3463・8159)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news001.htm