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2007年01月06日(土) 11時01分

架空請求詐欺グループリンチ死亡:清水被告、全面否認−−地裁初公判 /千葉毎日新聞

 ◇組織的詐欺の審理で
 架空請求詐欺グループの仲間割れで4人がリンチで死亡した事件で、殺人罪などに問われている住所不定、無職、清水大志被告(27)の公判のうち、徳島地検が追起訴した組織犯罪処罰法違反罪(組織的詐欺)の審理が5日、千葉地裁(彦坂孝孔裁判長)で始まった。清水被告は「私はその事実に関与していない」と全面否認した。
 起訴状などによると、清水被告は架空請求詐欺グループの仲間ら数人と共謀し、04年10〜11月の間、大分県など1都18県の男女26人に実在しない「関東中央管財局」の名で「電子消費料金が未納」などとする架空請求はがきを郵送。「裁判を取り下げるため弁護士費用が必要」などとうそを言い計約4750万円をだまし取った。
 グループは電話係、現金引き出し係など役割分担しており、清水被告はグループの統括者だった。被害者から相談を受けた徳島県警が05年6月に清水被告らを詐欺容疑で逮捕。逮捕された仲間の供述から殺人事件に発展した。殺人事件の公判はすでに始まっている。【神澤龍二】

1月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070106-00000029-mailo-l12