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2007年01月06日(土) 19時53分

イヌの肥満治療薬を初認可 米FDA朝日新聞

 米食品医薬品局(FDA)は5日、イヌの肥満治療薬を初めて認可したと発表した。ファイザー製薬が開発したスレントロルで、中性脂肪とコレステロールを多く含むリポたんぱく質が血中に広がるのを阻害する作用がある。肥満治療の仕組みは完全には解明されていないが、脂肪の吸収を妨げることなどが貢献するのではないかという。

 FDAによると、理想体重を2割以上超えて肥満と認定されるイヌが米国には約5%いる。そこに至らないまでも20〜30%は太りすぎだという。ファイザー製薬は理想体重を5%以上超えたイヌが1700万匹いるとしている。関節や心臓に問題を抱える場合も多い。

 同製薬によると、今春には発売予定。副作用として吐き気、下痢などを起こすこともあり、肝臓に問題のあるイヌには向かない。人間やネコには深刻な副作用を起こすことから、使用不能だという。

http://www.asahi.com/international/update/0106/023.html