記事登録
2007年01月05日(金) 03時11分

離婚調停中に出生、戸籍ない女子高生の旅券申請保留に読売新聞

 母親が前夫との離婚調停中、別の男性との間に生まれたことなどから、戸籍に登録されないままになっている滋賀県内の高校1年の女子生徒(16)が4日、同県パスポートセンター(大津市)に旅券の取得を申請したが、同センターは「外務省に照会する」として受理を保留した。

 同省旅券課は「パスポート発行は戸籍作成が前提。現段階で発行手続きの変更は考えていない」としている。

 支援グループ「民法と戸籍を考える女たちの連絡会」によると、女子生徒は、母親が前夫の暴力のために家を出た後、1990年に別の男性との間に誕生。92年に離婚が成立したが、出生届を提出すると民法上、前夫の子とされ、前夫との親子関係を否認する手続きを取れば現在の居住地などが前夫に知られる恐れがあるため、戸籍を作れない状態が続いている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070104-00000515-yom-soci