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2007年01月05日(金) 06時03分

“裸紅白”NHK会長頭サゲサゲスポーツニッポン

 昨年大みそかに放送されたNHK紅白歌合戦の“裸ダンサー”で物議を醸しているDJ OZMA(年齢未公表)の演出について、同局の橋本元一会長が4日、職員向けの年頭あいさつで異例の謝罪を行った。

 橋本会長は年明け恒例の職員に向けた年頭あいさつで、紅白の演出について言及。「私は“家族団らん”をもっと大切にしたいと考えています。そうした意味で昨年の紅白歌合戦では、一部に残念なパフォーマンスがあり“これがNHKの品格か”と厳しい意見をいただいた」と苦言。

 その上で、「お子さんと一緒にテレビをご覧になっていたりして、不快な思いをされた視聴者の方々には本当に申し訳なく思っています」と異例の謝罪の言葉を述べた。

 これまでの会長の年頭あいさつでは、紅白に言及するのは視聴率に関するものが多かった。橋本会長も昨年、「40%の大台を回復した。前年を上回ったのは7年ぶりということで、素直にうれしく思っている」と視聴率アップを喜んだ。

 また、視聴率以外でも、海老沢勝二前会長が04年のあいさつで「近年まれにみるバランスのとれた紅白だった」と自画自賛。パンツ1枚で登場し、背中に「受信料を払おう」と書かれた文字で、世間をアッと言わせた91年のとんねるずのパフォーマンスの際には、翌92年のあいさつで川口幹夫元会長が「今年もぜひお願いしたい」と話すなど、好意的に取り上げていた。

 今回の騒動をめぐっては、元日の午後11時まで、東京の視聴者コールセンターには約750件の抗議や問い合わせが殺到。NHKは謝罪コメントをHPなどに掲載している。

 相次ぐ不祥事から、受信料の大量不払いという事態を招き退陣した海老沢前会長の後を継いだ橋本会長。視聴率が視聴者の信頼のバロメーターといわれる紅白を舞台にした問題は、看過できなかったようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070105-00000019-spn-ent