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2007年01月05日(金) 14時57分

サイバー犯罪、最多352件 京都府警 昨年1—11月摘発京都新聞

 京都府警ハイテク犯罪対策室は、昨年1月から11月末までのサイバー犯罪(情報技術を悪用した犯罪)の傾向をまとめた。摘発は352件に達し、府警が統計を取り始めた2000年以降で最多だった02年の年間175件を大幅に上回っている。
 容疑別では、児童買春・ポルノ禁止法違反が150件で最も多く、次いで不正アクセス禁止法違反75件、詐欺66件−の順だった。
 代表的な事件は、インターネット検索最大手の「ヤフー」の偽サイトから盗んだ他人のIDやパスワードを悪用する「フィッシング詐欺」と、フィリピンのサイトを利用したインターネット賭博で、いずれも摘発は全国で初めてだった。
 一方、府警に寄せられたハイテク関連の相談件数は、過去最多だった前年(同期で1368件)に迫る1300件あった。内容は、詐欺が最多の642件で、ネット掲示板などでのひぼう・中傷の222件、迷惑メールの90件−が続いた。
 ハイテク犯罪対策室は「サーバーを海外に設置して摘発を逃れようとするなど、犯罪の手口は巧妙化している。ネットで使うIDやパスワードは適切に管理し、不審なメールには安易に返信やクリックをしないように」と注意を呼びかけている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070105-00000031-kyt-l26