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2007年01月03日(水) 03時02分

<収支報告書>記載漏れで800万円訂正へ 末松参院議員毎日新聞

 自民党の末松信介・参院議員(51)=兵庫選挙区、町村派、1期目=が兵庫県議だった03年12月、後援会幹部から借り入れた5000万円の一部を選挙などに使いながら、政治資金収支報告書に記載していなかったことが分かった。近く約800万円の記載漏れについて訂正する方針。5000万円の提供について、大阪地検特捜部が関心を寄せ、この後援会幹部を事情聴取した直後の昨年10月ごろ、利子約226万円を付けて全額返済していた。
 末松議員や関係者によると、末松議員は03年12月ごろ、党公認で参院選(04年7月)に立候補することを決め、後援会幹部を務める神戸市内の不動産会社経営者から5000万円を借りた。県議の給与振込先だった口座に入れ、一部を選挙に伴って支出したほか、生活費や子供の教育費にも使ったとみられる。
 資金提供について特捜部が捜査していた昨年10月ごろ、議員側は残高や使途を調査。参院選では約1600万円を使ったのに、自民党兵庫県参議院選挙区第1支部への寄付として計上した150万円など800万円余りしか届け出ていなかったことが分かった。未届けの800万円は、同支部への寄付を950万円に増額する形で04年の政治資金収支報告書を訂正することにしたという。【日野行介、田中龍士、藤田剛】
 ▽末松議員の話 個人的な借入金で借用書もある。最初から3年をめどに返そうと思っていた。金銭は事務所と妻が管理しているが、最終的には僕の責任です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070103-00000008-mai-pol