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2007年01月02日(火) 18時54分

百貨店の初売り好調 「中身の見える福袋」人気朝日新聞

 全国各地の百貨店で2日、新春恒例の初売りが始まった。開店前には徹夜組を含めた大勢の客が並び、午前中は福袋目当ての客で込み合った。同時に始まった冬物衣料中心のセールも好調で、のきなみ前年を上回る売り上げを記録した。

子ども服売り場は、開店と同時に福袋を買い求める客で埋めつくされた=2日午前、東京・日本橋の高島屋で、恒成利幸撮影

初売りやバーゲンを目当てに店の前で長い行列ができた=2日午前、名古屋市・栄で、古沢孝樹撮影

買い物客で混雑する婦人服の福袋売り場=2日午前、大阪市北区の阪神百貨店で、関口聡撮影

元旦の初売りに、大勢の人たちが詰めかけた=1日午後、福岡市博多区の井筒屋で、吉本美奈子撮影

 開店時に1万2000人が並んだ高島屋日本橋店(東京)の一番乗りは、大みそかの午後6時に並んだ埼玉県三郷市の会社員、加藤進さん(39)。目当てのブランド子ども服の福袋を九つほど手にし、「とにかく安い」と満足そうだった。

 2万1000人が並んだ西武百貨店池袋店(東京)、1万7000人が並んだそごう横浜店はいずれも予定より15〜30分早く開店し、2日の売上高はそれぞれ前年比5〜10%増に。閉店時間を前年の午後6時から8時に繰り下げた松坂屋名古屋本店は50%増の約11億円となり、大丸梅田店(大阪)も5%増の8億円弱と、1日の売上高の過去最高になった。

 各店は、「福袋でも、欲しいものしかいらない」という客の要望にこたえ、洋服のデザインや食材の中身がわかる福袋を増やし、人気を集めた。三越日本橋店(東京)は、1万500円の福袋2600個の整理券を、午後2時半には配り終えた。

http://www.asahi.com/business/update/0102/008.html