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2007年01月01日(月) 08時00分

末松参院議員、5000万円未記載 後援会幹部聴取 規制法抵触か産経新聞

 自民党の末松信介参院議員(51)=兵庫選挙区=が平成16年の参院選の際、後援会幹部から5000万円の提供を受けたにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかったことが31日、関係者の話で分かった。政治資金規正法に抵触する疑いが強い。大阪地検特捜部も関心を寄せており、この後援会幹部から事情聴取したもようだ。

 関係者によると、末松議員は16年7月の参院選の直前、後援会幹部から5000万円の資金提供を受けたが、政治団体の収支報告書に記載していなかった。5000万円については選挙後、後援会幹部に返却されたという。

 末松議員は31日の産経新聞の取材に対し、現金のやりとりについて明言を避けた。

 末松議員は兵庫県議を6期務めた後、16年7月の参院選で自民党から公認を受け出馬。地方分権の必要性を訴え、当選した。現在、参院の国土交通委理事や拉致問題特別委委員などを務めている。

 政治資金規正法違反をめぐっては15年3月、後援企業からの献金を除外し収支報告書に虚偽の記載をしたとして、坂井隆憲元議員が東京地検特捜部に同法違反容疑で逮捕されている。自民党では、佐田玄一郎・行政改革担当相が政治団体の不正経理をめぐる疑惑で辞任したばかり。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070101-00000010-san-soci