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2007年01月01日(月) 03時12分

無人ヘリ不正輸出事件、ヤマハ発動機幹部ら逮捕へ読売新聞

 ヤマハ発動機(静岡県磐田市)製の産業用無人ヘリコプターを巡る不正輸出事件で、福岡、静岡両県警の合同捜査本部は、軍事転用の危険性を認識しながら、経済産業相の許可を得ずに中国の企業にヘリを輸出しようとしたとして、同社スカイ事業部幹部ら数人を外国為替及び外国貿易法(外為法)違反(無許可輸出)容疑で逮捕する方針を固めた。

 捜査本部は2006年1月に押収した無人ヘリの飛行実験を繰り返し、生物、化学兵器の散布や偵察などへの転用が可能と判断、幹部らも違法性を認識していたとみている。

 調べによると、スカイ事業部幹部らは05年12月、経産相の許可を得ずに、北京市の航空写真撮影会社「北京必威易創基科技有限公司(BVE)」に無人ヘリ1機(全長約3・6メートル)を輸出しようとした疑いが持たれている。このヘリは、名古屋税関で書類の不備を理由に輸出を差し止められた。主に農薬散布などに使われ、薬剤積載量24キロ。GPS(全地球測位システム)を搭載し、自動飛行も可能だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070101-00000201-yom-soci