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2006年12月31日(日) 00時00分

世田谷一家殺害6年 『必ず逮捕』と決意 警察官が警備する中、投光器の光で浮かび上がった宮沢さん宅=30日夜、東京都世田谷区上祖師谷で 東京新聞

 二〇〇〇年十二月、東京都世田谷区の会社員宮沢みきおさん=当時(44)=一家四人が殺害された事件で、発生から丸六年を迎えた三十日、警視庁成城署捜査本部の捜査員が「必ず犯人を逮捕する」とあらためて決意を語った。

 同署前で会見した捜査一課の中原実警部補(47)は「犯人の遺留品は生活状況や内面をよく表している。時間がかかっているが確実な捜査で逮捕する」と強調。同課の望月聡英警部補(36)は「一日一日犯人を追いつめていると確信している」と述べた。

 報道陣に公開された捜査会議では金高雅仁刑事部長が「日本の治安のため、警視庁刑事の誇りのためにも犯人を捕まえる必要がある」と訓示。捜査員は、現場周辺の駅で情報提供を求めるチラシ約一万枚を配布。宮沢さん方前では、光真章・捜査一課長や捜査員が献花するなど事件の早期解決への思いを新たにした。

■延べ14万人投入 懸命の捜査続く

 宮沢みきおさん一家殺害事件にはこれまで延べ約十四万人の捜査員が投入された。現在も捜査本部は九十八人態勢を堅持、宮沢さん一家と関係のあった人々や周辺住民からの聞き込みを経て、元住民にまで対象を広げるなど懸命の捜査が続く。

 捜査本部が描く犯人像は、遺留品などから当時十五−三十五歳の男で、身長一メートル七五前後、血液型はA型。二階の浴室の窓から侵入し、一階の引き出しや二階の食器棚を物色。現金約十五万円が奪われたとみられ、金目当てとの見方がある。

 一方、宮沢さん方に届いた二〇〇〇年の年賀状が見当たらないほか、残忍な手口から一家とかかわりある者の恨みによる犯行との見方も残る。

 日本国内で販売されていなかった韓国製スニーカーを履くなど「日本の風土を感じさせない部分もある」(捜査幹部)。このため今月から警視庁のホームページで英語や韓国語、中国語で情報提供を呼び掛けている。

 また遺留品のヒップバッグからは、スケートボードの滑り止めなどに使われるチタン酸バリウムを検出。現場近くの公園でスケボーをする若者たちもいるが、宮沢さん方とのトラブルなどは確認されていないという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061231/mng_____sya_____016.shtml