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2006年12月30日(土) 08時00分

フセイン元大統領、きょうにも死刑執行? 米TV「運命を覚悟」産経新聞

 【ワシントン=山本秀也】死刑判決が確定したイラクのフセイン元大統領の弁護士は29日、「米国側から元大統領の所持品を取りに来るよう呼び出された」と述べた。これを受けロイター通信などは30日にも元大統領の死刑が執行されるとの見通しを伝えた。米主要メディアも米・イラク当局者の話として一両日中に執行されると報じている。

 しかし、イラクの司法当局者は大統領令が出されない限り26日の死刑確定から執行まで1カ月以上かかる可能性を指摘するなど、処刑日をめぐる情報は錯綜(さくそう)している。

 イラクのルバイエ国家治安顧問は28日、CBSテレビのインタビューに一両日中に死刑が執行されるとの見通しを語っていた。元大統領の弁護人は29日、元大統領の身柄が米国側からイラク側に引き渡されたと述べたが、イラク司法省高官はこれを否定した。

 収監中の元大統領は「(処刑を)覚悟しているもよう」(CNNテレビ)という。

 イスラム教の祭日に入る今後数日間は執行はないとの見方もある。イラク政府系テレビは同日、マリキ同国首相が判決確定から30日以内に死刑は執行され、遅れることはないと述べたと伝えた。具体的期日には触れなかった。

 絞首刑の執行には、イラク政府や駐留米軍など多国籍軍の代表、国際監視団が立ち会う。処刑の模様は証拠としてビデオ撮影される。

 元大統領は28日、親族や弁護士との面会が認められた。CNNテレビによると、判決が確定したことを弁護士から説明された元大統領は「驚いた表情は見せず、運命を覚悟している様子だった。イラク国民の結束を気にかけていた」という。

 元大統領は、在職中の1982年に国内のイスラム教シーア派住民148人を虐殺した罪で11月5日に死刑判決が下され、今月26日、控訴棄却により判決が確定したばかり。早期に死刑を執行するためには、即時執行を命ずるイラク大統領令が新たに必要になるとも伝えられる。

 死刑判決の確定を受け、旧支配政党であるバース党の残党が「刑の執行は米国に恐怖の結末をもたらす」と警告しているため、米軍は武装勢力の活動が強まることを警戒している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061230-00000006-san-int