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2006年12月28日(木) 08時00分

東大 教授と助手を懲戒解雇 論文疑惑「信憑性ない」産経新聞

 東大大学院工学系研究科の多比良(たいら)和誠教授らが執筆したRNA(リボ核酸)関連の論文に不正の疑いが持たれていた問題で、東大は27日、「信憑(しんぴょう)性が認められない論文で、大学の名誉と信用を著しく傷つけた」として、多比良教授と川崎広明助手の2人を懲戒解雇処分とした。研究上の不正による懲戒処分は、東大では初めて。

 多比良教授は問題となった論文の責任著者で、実験は川崎助手が担当していた。川崎助手は実験ノートや生データを保存しておらず、実験の再現性を証明することができなかった。東大は多比良教授について「実験結果妥当性を的確に評価しうるだけの識見を有していなかった」と判断。最も重い懲戒解雇処分とした理由として、「科学の健全な発展を脅かす重大な結果を招いた」ことなどを挙げた。

 多比良教授の代理人は「懲戒解雇は到底、妥当ではない。今後の法的対応は処分理由を検討して決めたい」としている。

 多比良教授は、「RNA干渉」と呼ばれる研究分野で、国内の第一人者とされていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000014-san-soci