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2006年09月13日(水) 01時36分

シュレッダー、子供の指切断8件…半数は保護者勤務先読売新聞

 事務用シュレッダーで幼児が指を切断する事故が相次いだ問題で、経済産業省が業界団体を通じて調べたところ、1983年以降、12歳以下の子供が指を切断する事故が、すでに判明していた1件を含めて8件起きていたことがわかった。

 同省は、投入口に子供の指が入らないシュレッダーの技術基準を義務付けるように省令改正する方針。

 同省では8月23日、ビジネス機械・情報システム産業協会と全日本文具協会に過去の事故の報告を求めていた。この結果、加盟シュレッダーメーカー13社のうち8社で計35件の事故が起きていた。大人の事故16件は大半が切り傷などの軽微なもので、指を切断する深刻な事故8件はすべて子供の事故だった。

 この8件のうち4件は保護者が連れて行った勤務先で発生、4件は自宅や自宅兼事務所で起きていた。

 自宅等で起きた事故のうち1件は、既に判明している「カール事務器」製での事故で、残る3件のうち2件の事故は「ナカバヤシ」(大阪市)が販売した「NSE—501CN」で起きた。

 今年7月に埼玉県で2歳6か月の女児が自宅で右手の指を3本切断したほか、04年12月に横浜市で2歳11か月の女児が右手の指を欠損した。同社は、類似機種とあわせて2機種の無償改修に応じる。

 残る1件は「富士ゼロックス」(東京都港区)の「LC11」。1991年3月に1歳の男児が伝い歩きをしていて指を投入口に引き込まれて4本の指を切断したため、同社は事故があった年に製品の販売を一時中止し、販売した数千台に投入口を狭くするカバーを無償で取り付けた。

 このほか、事故があったのは岡村製作所、松下電器産業、明光商会、リコー、コクヨS&Tの5社。同省では、業界団体に安全基準を年内に策定するよう求めるとともに、業界団体に加盟していない105社にも事故の報告を求める。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060912i116.htm