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小西義博裁判長は「猫の飼育状況を明らかにせず、原告らを猫に会わせないのは、あまりに不自然。適切に飼育する意思はそもそもなかった」と指摘し、計約70万円の賠償を命じた。一方で「猫の特定が不十分」として引き渡し請求は却下した。
判決によると、女性は2004年、保護した捨て猫などの飼い主をインターネットなどで募集していた8人に「終生の家族として迎えたい」と連絡し猫を譲り受けた。その後「猫に会わせて」との求めに応じず、返還も拒否。8人以外からも計30−40匹を引き取ったが、女性のマンションには数匹しかいなかった。
女性は「適切に飼育しており、問題はない」と反論していた。
ZAKZAK 2006/09/07