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2006年08月28日(月) 08時42分

格安ツアーにはサービスで対抗 JRバス関東、巻き返し策を連発フジサンケイ ビジネスアイ

FujiSankei Business i.    高速バス運行大手のジェイアールバス関東(東京都千代田区)は、勢力を伸ばす格安バスツアーに対抗するため、チケット購入時の負担軽減や、乗り心地に優れたシート導入などの新サービスを打ち出した。高速バスの乗客獲得競争は、価格を軸に展開されてきたが、今後はサービス内容へと移りそうだ。
 高速バス業界では、2001年の規制緩和を機に、中小旅行会社が空いた観光バスをチャーターして運行するツアーバスが浸透。インターネットでの予約・販売に特化して格安料金を実現。片道8000円程度が主流の東京〜大阪間が、3000円台も珍しくなくなっている。
 そのため、ターミナル施設をかかえ、ダイヤ通りに運行する義務を負う既存バス事業者は苦戦を強いられ、路線縮小などの動きも出ている。
≪“二度手間”解消≫
 JRバス関東はツアーバス対抗策として、運賃を乗車時に現金で支払えるサービスを今年度内に始める。これまでは電話やインターネットで予約し、事前にJRの「みどりの窓口」などに出向いて支払いを済ませねばならず、“二度手間”だった。事前予約は必要だが、支払いの手間が省け、市内バスと同じ感覚で気軽に乗れるようになる。
 開始に合わせ、ほぼ全路線のバス300台以上に専用端末を設置し、センターから予約状況のデータを送れるようにする。費用は1億円程度の見通し。
 このほか、大手コンビニエンスストア(セブン−イレブンを除く)で支払いやチケットを受け取れるサービスも、年内にスタート。予約後に近くのコンビニでチケットを手にできる。
 同社は今年、西日本ジェイアールバス(大阪市此花区)と東京〜大阪間で共同運行するバスを従来の4車種から2車種増やし6車種にした。このうち、6月14日に運行した「青春メガドリーム号」はドイツ製大型2階建てバスで、全長は通常のバスより3メートル長い15メートル。約2倍の80人が乗れる。
 もともと東京〜筑波間に使っていたが、近距離鉄道「筑波エクスプレス」開業でバス利用者が減ったため、東京〜大阪間に転用した。料金は片道4300円。閑散期は前日までに予約すると3500円とツアーバス並みだ。
≪信頼性に自信≫
 同路線に4月1日登場した「プレミアムドリーム号」には、快適さを向上させた「スーパーシート」(2階、17席、8910円)や、座席が150度以上リクライニングし、地上デジタル放送が見られる「プレミアムシート」(1階、4席、9910円)を導入した。
 同社は当初、プレミアムドリーム号の予約率を5割程度とみていたが、8割に達しているという。宮坂芳男取締役は「ツアーバスの浸透で、高速バスを使う人が増え、信頼性のあるバス会社が注目されている」と分析する。プレミアムドリーム号は今後、2階も全席プレミアムシートにすることを検討している。(井田通人)
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 8月28日8時42分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000000-fsi-bus_all