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2006年08月27日(日) 00時00分

あらためてご用心振り込め詐欺  素直な県民性につけ込む? 東京新聞

 言葉巧みに金をだまし取る「振り込め詐欺」。対策やPRが功を奏して全国的には減少傾向にあるものの、県内では被害が増え続けている。県警の担当者は「人の話を疑わない素直な県民性が、犯人につけ込まれてしまうのではないか」と危機感を強めており、警戒を呼びかけている。 (佐藤あい子)

 一月から七月までの間、県内の振り込め詐欺の被害届は二百四十三件。昨年同期の二百十三件より14%増加し、申告された被害額は計約二億八千万円に上る。今年上半期の全国統計で被害件数が二割減少しているのとは対照的だ。

 警察署別では栃木署が最も多く、宇都宮東署、下野署、小山署、宇都宮中央署と続く。被害者の年齢層も十代から八十代と幅広い。

 詐欺の形態は、家族を名乗る「おれおれ詐欺」や、架空請求型などと巧妙化しているが、半数を超えるのが融資を持ちかけて保証金をだまし取る手口。三年連続で増加して百二十八件に上る。

 今年に入って、国税局や税務署の職員を名乗る新手も二件発生した。「税金の還付金があるが、すぐに手続きをしないと国の金になってしまう」などとだまし、現金を振り込ませていた。

 捜査は難航している。振込先は都内の転売口座がほとんどで、実行犯が巧妙にプリペイドカード式の携帯電話を使うためだ。県警は銀行口座の転売者など三十六人を逮捕するなどして手がかりを探している。

 振り込め詐欺を扱う捜査二課の担当者は「いざ弱みにつけ込まれると判断力を失う。不審な電話を受けたら必ず本人に確認してほしい」と呼びかけている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20060827/lcl_____tcg_____000.shtml