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2006年08月26日(土) 18時01分

自殺予防:国の情報提供サイト「いきる」、県の活動まだ“空白” /福井毎日新聞

 ◇遅れる取り組み−−開設から1年、ようやく資料
 厚生労働省が開設している、各都道府県の自殺予防活動を情報提供するサイト「いきる」に、毎年約200人の自殺者が出ている福井県が“空白区”になり、県内の活動が何も紹介されていないことが分かった。福井などを除く22都道府県の自殺予防の取り組みは紹介されており、今年6月の自殺対策基本法を受け、県の取り組みの遅れが指摘されている。【大久保陽一】
 厚労省は同サイトを05年夏に開設。主に地方自治体で自殺予防に取り組む担当者向けに情報提供している。一方、県は自殺対策基本法が成立した6月、「自殺・ストレス防止対策協議会」を設置。行政と民間の連携を図り、自殺予防に取り組む姿勢を見せているが、福井の活動が紹介されていないことについて、県障害福祉課の担当者は「同協議会で作成した資料を現在、厚労省に送っているところだ」と弁明している。
 これに対し、同県坂井市の東尋坊で自殺予防に取り組むNPO「心に響く文集・編集局」の茂幸雄代表(62)は「福井にこれまで自殺予防の施策が何もなかったことの現れ」と指摘。HPを管理する国立精神・神経センター精神保健研究所(東京都小平市)の担当者は、「HPは同法の成立を受け、国と地方の連携を図るもの。全都道府県に情報提供をお願いしている。福井の『先進的な』取り組みをぜひ教えてほしい」と積極的な情報提供を促している。
 自殺対策基本法には、「地方公共団体は国や民間団体などと連携し自殺対策を行う」と規定されているが、県が設置した同協議会はまだ初会合しか開いておらず、2回目は9月上旬に開催予定。自殺予防は全国ネットでの対策が不可避で、“空白区”の解消が急がれている。

8月26日朝刊
(毎日新聞) - 8月26日18時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060826-00000234-mailo-l18