悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年08月26日(土) 13時46分

世界宗教者平和会議が開幕、36年ぶり日本開催読売新聞


宗教間対話の必要性について唱和する各国の宗教関係者ら(国立京都国際会館で)

 世界の宗教指導者などが宗教の違いを超えて平和の構築に向けて話し合う「第8回世界宗教者平和会議(WCRP)世界大会」が26日、京都市左京区の国立京都国際会館で開幕した。

 仏教やキリスト教、イスラム教、ヒンズー教など約100の国と地域から過去最大の約2000人が参加。2001年の米同時テロ以降、宗教対立を背景にした地域紛争やテロが広がる中、大会では全体会議や地域別会合などを通じて解決策を探る。

 日本開催は第1回の京都大会以来36年ぶり。

 開会式は子どもたちが平和のメッセージを読み上げて幕開け。日本の書道家が平和に向けた歩みへの願いを込めて「道」の文字を筆で一気に書き上げるパフォーマンスを見せた。

 大会には、イランの民主化に取り組んだハタミ・前大統領や、国連児童基金(ユニセフ)のアン・ベネマン事務局長も参加。29日の最終日に大会宣言と行動計画を採択する。

 日本の宗教界を代表して渡辺恵進・天台座主が「宗教が争いの直接、間接の原因になっていることが指摘されています。宗教者は神の正義や仏の智恵を説く前に、神の愛や仏の慈悲を実践する平和の名にふさわしい者であるか深い自省と固い決意を新たにしなければなりません」と訴えた。

 また、政府が、ミサイル発射に対する制裁措置の一環として、同大会への出席を予定していた北朝鮮の宗教代表団6人の入国を拒否したことについて、WCRPは「世界の宗教指導者が集い、真剣に討議し、行動を起こそうとする重要な大会に参加できないことを心より遺憾に思う」との声明を発表した。

 ◆4者協議へ努力を…小泉首相◆

 小泉首相は26日午前、京都市内で開かれた「第8回世界宗教者平和会議世界大会」であいさつし、首相が提唱するヨルダン川流域の共同開発のための協議について「中東情勢は現在も緊迫しているが、こういう時だからこそ日本を含めた4者が協力して、できるだけ早くこの構想を実現する努力をしなければならない」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060826i305.htm