2006年08月26日(土) 20時27分

「黒塗り」開示情報に異議（朝日新聞）

　郡山市の原正夫市長の後援会が開催した「新春の集い」を巡るパーティー券問題で、駒崎ゆき子市議（５６）は２５日、情報公開条例に基づいて請求し、開示された、市幹部の顛末（てんまつ）書について「真相を知る手がかりの部分がほとんど黒塗りにされたのは不当」として、不開示部分を開示するよう市に異議申し立てをした。

　駒崎市議によると、開示されたのは、パーティー券問題を巡って当時の総務部長ら市幹部が原市長に提出した一連の顛末書。６月１５日に開示を請求し、同２９日に一部開示決定が出て、１３人分の顛末書が同３０日に手元に届いたという。

　だが、開示された顛末書は、パーティー開催を各部長らへ案内するまでのいきさつや、各部長による部内での周知の方法のほか、所属や職名・氏名など、中身がわかる部分はほとんど黒塗りされており、事実関係が読み取れない。

　駒崎市議は「何が書いてあるのか分からず、真相を知る手がかりにならない。市民の知る権利として、今回の異議申し立てをした」と話した。

　市職員課は「市の情報公開条例に基づいた個人情報であり、公にすることで個人の権利などを侵害する恐れがある」などと説明している。

　この問題を巡って、県警は元総務部長＝現税務部長＝ら、当時の部長１４人全員を政治資金規正法違反（地位利用）の疑いで書類送検している。

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000608260002