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2006年08月25日(金) 09時15分

WSJ-アップルがソニー製電池を180万個リコール、デルに続き2社目ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米アップルコンピュータ(Nasdaq:AAPL)は24日、同社のノート型パソコンに搭載しているソニー製のリチウムイオン電池180万個をリコール(回収・無償交換)すると発表した。パソコン最大手のデル(Nasdaq:DELL)に続く電池のリコールとなっただけに、広く使われている電池の危険性に厳しい目が向けられている。

米消費者製品安全委員会(CPSC)によると、アップルが自主回収する電池は、米国内で販売されたものが110万個、米国外が70万個。これらの電池は、ソニーの子会社がアップル向けに生産した。

ソニー(NYSE:SNE)は24日に声明を発表、現時点ではこの種の電池のさらなるリコールは見込んでいない、とした。

CPSC広報担当者は、今回のアップルのリコールについて、コンピューターや家電製品のリコールとしては過去2番目の規模になると述べている。

回収対象となるのは、「Apple iBook G4」と「パワーブックG4」が搭載するリチウムイオン電池で、過熱状態や発火の報告が寄せられている。CPSCの広報担当者によると、問題の電池を搭載した「Apple iBook G4」と「パワーブックG4」は、2003年10月から2006年8月にかけて販売された。

CPSCによると、これまで9件の過熱事故が報告されており、このうち2件は利用者が軽傷のやけどを負った。あとの7件は、アップルのノート型パソコンに使用されている電池が原因で小規模な物的損害を被った、と報告されている。

先週、デルは、過熱して火災の原因になる恐れがあることを理由に、ノート型パソコン向けのソニー製リチウムイオン電池410万個をリコールすると発表している。アナリストは、デルによるリコール費用が2億−4億ドルになると予想している。ソニーは、少なくともこの費用の一部を負担するとみられている。

アップルの広報担当者、スティーブ・ダウリング氏は、リコールが同社にもたらす金銭的影響は大きくないとの見方を示した。また、今回のリコールは、IBM社製のマイクロプロセッサー「パワーPC」を搭載する機種のみで、インテル製を内蔵する最近の製品モデルには影響はない、と付け加えた。

ダウリング氏は、一部のソニー製電池がアップルの安全性とパフォーマンスの基準を満たしていない、と指摘するとともに、「われわれの最優先事項は、問題の電池を回収し、無償交換することだ」と述べた。

ソニーは現時点で、デルおよびアップルのリコールに伴う費用が合計で200億−300億円になると見込んでいる。ソニーは、電池パックの交換費用やソニーが負担するその他の関連費用をもとにこの数字を試算した、としている。

(ダウ・ジョーンズ) - 8月25日9時15分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060825-00000010-dwj-biz